仕事はすごくできるのに音楽を知らない人は人脈作りで損してると思う!
ブログタイトルがなんのことかわからないと思うけど、井出くんというのはガイアックス・ソーシャルメディア・ラボの編集長にして、とても優秀とソーシャル界隈で評判の井出一誠君のことです。
さて本題。3月2日、Hさん、Oくん、井出くんと4人で五反田で楽しく飲み会をしてました。
70年代のモッズとか英国のロックシーンの話をしていたら、Hさんが突然、「好きな音楽アルバムを3枚あげて!浜崎あゆみななんて言ったら許さんからな!年齢順で蒲生さんから」と振ってきて、突然の事だったけど、3位ポール・マッカートニーの『バンド・オンザ・ラン』、2位クイーンの『オペラ座の夜』、1位ブルースス・プリングスティーンの『明日なき暴走』と答えて合格!HさんはスモールフェイセスとThe JAMだったかな。O君はJポップスで槇原敬之が危なかったけどなんとかクリア。井出君はミスター・チルドレンまではよかつたけど…、1位でアウト!井出君の選曲がHさんには気に召さなかったようだ。
曰く、「仕事はすごくできるのに音楽を知らないのはあまりにももったいない!」と…。
#浜崎あゆみのバックバンドは演奏きっちりしてます。
蒲生さん!井出くんが聴くべき10枚のアルバムを選んでください!
とHさんに頼まれたので有名どころ中心に選んでみました。ベスト盤を選べば早いのだけど、あまりに芸がないので、極力ベスト盤は避けるように努力しましたが、人に勧めるアルバム選ぶって難しいよね(苦笑)。
個人的には僕はメタルやハードロック系を聴くので、メタリカの『メタルマスター』か『METALLICA』(ブラックアルバム)。オジー・オズボーンの『ブリザード・オブ・オズ〜血塗られた英雄伝説』、ヴァンヘイレンの『1984』、モリークルーの『ガールズ、ガールズ、ガールズ』や、『シアター・オブ・ペイン』あたりも入れたかったのですが、ぐっと抑えて聞きやすいアルバムを選定してみました(苦笑)。ボン・ジョヴィのベスト盤以外は購入してる。
では年代の古い順番からどうぞ。
1970年 レット・イット・ビー:ザ・ビートルズ
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レット・イット・ビー ザ・ビートルズ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
洋盤で必ず抑えておきたいのがビートルズ!クラッシックでいえばモーツァルトのようなもの。ガチのビートルズミニアはこのアルバムをベストに選ばないそうだけど、僕はミーハーなので(笑)、『レット・イット・ビー』、『ザ・ロング・アンド・ワインディグロード』、『ゲットバック』等代表的曲がが納められてます。解散目前にして事実上のグループリーダーであったポール・マッカートニーの苦悩が凝縮されたアルバムです。「女神様は言いました。汝のなすがままにせよ」と…、だから彼はビートルズを辞めてリンダ・マッカートニーと結婚しちゃったわけですね。
ビートルズのヒット曲のみを聴きたい場合はベストアルバムの『THE BEATLES 1』がお勧め!
1970年 いとしのレイラ:デレク・アンド・ドミノス
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いとしのレイラ デレク・アンド・ドミノス ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
エリック・クラプトンで1枚ということで『BEST OF』か悩んだ末に、『いとしのレイラ』を選びました。デレク・アンド・ザ・ドミノス(Derek and the Dominos)は、エリック・クラプトンが在籍したアメリカのロックバンドです。1枚といえばデュアン・オールマンも参加した、このアルバムなのだけど、入門としては『BEST OF』がいいと思います。
1971年 イマジン:ジョン・レノン
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ジョン・レノンは生き様そのものがロック、徴兵制度に反対してアメリカ政府相手に訴訟して自由を勝ち取った人です。アルバム名と同タイトルの『イマジン』は、ジョン・レノンの代表曲。現在入手できるベストアルバムには『パワー・トゥ・ザ・ピープル(エクスペリエンス・エディション』と映画『イマジン』のサントラである、『イマジン オリジナル・サントラ』があるけど、すべてのジョン・レノンのオリジナルアルバムを所有してる僕から見ると選曲はいまひとつ。中古と輸入盤しか入手手段はないけどベスト盤としては『レノン・レジェンド』が選曲がいい。
1973年 四重人格:ザ・フー
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四重人格 ザ・フー ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
The Whoはマイクを空中で振り回す。腕をぐるぐる回してギターを弾く、ドラムステックを回す、最後には楽器を壊す等、派手なパフォーマンスで有名ですが、、演奏力は文句なしの実力派バンド。この作品は1965年のイングランドを舞台にモッズ少年ジミーの物語を描いたコンセプト・アルバム。ジミーは多重人格者であり、四つの人格にザ・フーの四人を反映させている。この作品を元にして1979年に映画「さらば青春の光」が公開され、モッズ・リバイバル・ブームを引き起こしました。
1975年 明日なき暴走:ブルース・スプリングスティーン
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明日なき暴走 ブルース・スプリングスティーン ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
週末の夜には車で集まるブルーカラーの若者達の話を歌にしたコンセプトアルバム。当時「ローリング・ストーン誌の記者ジョン・ランドゥが書いた「僕はロックンロールの未来を見た。その名はブルース・スプリングスティーン」というコピーはあまりにも有名。
ブルース・スプリングスティーン手早く聴きたい人は『グレイティストヒッツ』を聴けばいいのですが、彼の代表曲である10分の美しいロックバラード『ジャングルランド』はこのアルバムにしか納めらてません。
1977年 孤独なランナー:ジャクソン・ブラウン
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孤独なランナー |
浜田省吾や佐野元春、尾崎豊らに影響をあたえたシンガーソングライターです。5枚目のアルバム。ブラウン初のライブ・アルバムである。とはいっても新曲ばかりなので、ライブ会場、ホテルやツアーバスの中で録音されたスタジオアルバムといったほうが正解かも。全米第3位で700万枚の売上を記録しました。
1987年 ヨシュア・トゥリー:U2
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ヨシュア・トゥリー U2 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
アイルランドのロックバンドU2の5枚目のスタジオアルバム。全米チャートで9週連続1位を獲得し、全世界でのセールスは2000万枚以上。グラミー賞では最優秀アルバム賞、最優秀ロック・グループ賞を獲得した彼らを代表するアルバムです。
1987年 アペタイト・フォー・ディストラクション:ガンズ・アンド・ローゼズ
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アペタイト・フォー・ディストラクション ガンズ・アンド・ローゼズ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
全米ビルボード1位。全世界累計では2,800万枚以上を売り上げているアルバム。ベスト聴いてもいいと思います。レコード会社の企画によるベストアルバム『グレイテストヒッツ』は個々の曲はすぐれているし選曲もまったく問題ありませんので、ロックファン以外の方の入門用として、ひとまず勧めておきます。
2003年 グレイテスト・ヒッツ(最強盤):レッド・ホット・チリ・ペッパーズ (2003)
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グレイテスト・ヒッツ(最強盤) レッド・ホット・チリ・ペッパーズ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
レッド・ホット・チリ・ペッパーズはファンクとヒップホップを、パンク・ロックやハードロックなどと混ぜ合わせた、どのジャンルにもあてはまらない個性的なサウンドと、やたら高い演奏力をもったバンド。フリーのうねるベースサウンドとチャド・スミスの硬質なドラムサウンドに特徴があります。候補が何枚もありすぎて悩みに悩んだ末にベストアルバム選択に逃げました(苦笑)。
2004年 ピアノ・マン:ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ビリー・ジョエル
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ピアノ・マン:ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ビリー・ジョエル ビリー・ジョエル ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
何か1枚と言われれば迷わず1973年のセカンドアルバム『ピアノマン』を推すけど、ポップス音楽業界でも世界屈指のメロディーメーカーだけに、最初はベストを聴いたほうがいいかも。
2010年 グレイテスト・ヒッツ-アルティメット・コレクション:ボン・ジョヴィ
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グレイテスト・ヒッツ-アルティメット・コレクション ボン・ジョヴィ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
今やアメリカンロックの王道バンドンなったボン・ジョビィもあまりにシングルヒットが多すぎること、これといった決定打がないことからベストアルバムにしました。『リヴィン・オン・ア・プレイヤー』でスタートするところはコンサートと同じ(笑)
手っ取り早く名盤を探すなら「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・ベストアルバム500」を利用するといいかも。
趣味や教養は直接お金に替わるわけではないけれど…
音楽をいくらたくさん聴いても音楽業界にいるでもない限り、お金に替わったり出世できたりするわけではない。だがそれは目の前を見ているだけだからそう思うだけなのだ。
若いうちは自分の能力だけで仕事ができる。でもある年齢に達したり、あるポジションになって自分の力の限界を感じたとき、人脈というものが必要になってくる。
その時、コミュニケーションに役立つのが、自然に身についてきた趣味や教養なのだ。
話題がTVや新聞、コミック誌に限定された人に君は魅力を感じるか?
僕も50代であるが、周囲でシルバーエイジで活躍してる人たちは、例外なく趣味や教養がゆたかでユニークな人たちが多い。
一見仕事に結びつかない音楽鑑賞や映画鑑賞は結果的に、人格形成や人脈作りには大きな武器になっており、社会人を長く続ける上で必要なものになってくるのだ。
40歳から教養を深めるなんてなかなかできやしない。若いうちに身につけておくことが好ましい。
仕事が出来て趣味や教養がゆたかであれば言うことなし。
お役に立て幸い。
3月5日追記:
クラプトン捨てがたく、『TOTO IV』と『いとしのレイラ』を入れ替えました。なお選曲はあくまでも井出くんに対してのものなので、「若者はこのロックを聴け!」という大上段なものではないし、「人脈作りのために音楽を聴け!」というものでもありません。